2020年4月にサービスを開始した楽天モバイルのUN-LIMITですが、当初からサービス自体はiPhoneでも利用可能でした。しかし楽天が公式に「楽天回線対応端末」と認めたAndroidの端末に比べ、iPhoneでは一部機能が制限されている側面もありました。
特にiPhoneユーザーを困らせたのは、今現在楽天回線で通信しているのか、それともパートナー回線で通信しているのか、手軽に確認する方法がなかったことではないでしょうか。フィールドテストを利用した方法はありますが、正直めんどくさすぎてやる気になりません。パートナー回線は月に5GBまでと制限があり使い放題とはならないため、パートナー回線エリアではデータ通信量を抑えて計画的に利用したいという人にとっては少々不便でした。
2021年7月からはMy楽天モバイルで確認可能に
楽天モバイルは2021年4月末に自社でのiPhoneの取り扱いを開始し、iPhoneを「対応端末」として正式にサポートを始めました。
そして2021年7月からは今までできなかった楽天回線とパートナー回線の判別をMy楽天モバイル上から可能にするとのことです。※8月までに利用できるようになるとのこと。
AndroidではすでにMy楽天モバイル、及びサードパーティ製アプリで判別可能ですが、7月からはiPhoneでも確認が可能になります。今のところiPhoneでは楽天公式のMy楽天モバイルアプリのみで確認可能のようです。
iPhoneの公式サポートで変わったこと
その他にもiOS14.4以降のバージョンでは、緊急通話(110、119等)で高精度な位置情報の取得が可能になっています。またiPhone12以降の端末では楽天回線とパートナー回線の自動切り替えに対応しています。今まではパートナー回線から楽天回線に入ってもパートナー回線を掴み続けることがあり、機内モードのオンオフなど手動で切り替えが必要な場面もありました。iPhone12以降の機種では自動で切り替えを行なってくれます。これは結構デカいです。
それ以外にもいくつかアップデートがあります。
楽天モバイル×iPhoneでできるようになったこと(なること)
- 楽天回線、パートナー回線の判別がMy楽天モバイルで可能になる(予定:2021年8月までに)
- 楽天回線、パートナー回線の自動切り替え(iPhone12以降)
- APN自動設定(以前は手動)
- 緊急通報(110,119など)で高精度な位置情報の取得が可能に
- 緊急地震速報(ETWS)の利用が可能に(あのうるさくてびっくりするヤツです)
楽天モバイルが他の大手3社と全く遜色ないとは言いませんが、これからのエリアの拡大も含め、その差は小さくなってきているのではないでしょうか。